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梅沢英樹 + 上村洋一

re/ports

ftarri-979
CD、限定400部
2019年10月20日発売
価格 1,800 円 + 税


  1. re/ports (40:18)

    mp3 excerpt: track 1
    mp3 excerpt: track 2


このアルバムは上村がスイスやドイツ、台湾など世界中を周り採集した環境音や、Peter Zumthor により設計された建築--テルメ・ヴァルスの反響音などに、梅沢によるモジュラーなどのアナログ機材を用いた電子音を組み合わせ、2年の制作期間を費やして完成したものです。上村は人と環境との関係性を考える手がかりとして自然現象への関心を持ち、世界各地で満月・新月時の大潮の海の音、台湾・蘭嶼島にある今も原子力廃棄物が貯蔵されている港の海中の音、国際芸術センター青森での滞在制作で展開された風景画のリサーチによる環境音など、様々な環境にフィールド・レコーディングという手法をもってアプローチしてきました。梅沢もまた、アーツ前橋での滞在制作を契機に氷湖でのフィールド・ワークを継続的に展開し、今作においても放射線濃度の高い湖底での水中録音などが含まれています。人の知覚閾値を超えた解像度によって録音された環境音は、生態系における人間中心的でない世界の在り方を示してくれます。また、人工的なリズムに聴こえるものが自然現象によるものであったり、鳥の鳴き声のような音は電子音によるものであったりと、自然と人工の境界が曖昧で、一聴して判断がつきにくい状態が提示されています。いま、聴いている音は一体何なのだろうか、という素朴な問いから、自然との関わりかたを考える、なにかの示唆のようなものになれば良いと考えています。(文:梅沢英樹 + 上村洋一)

梅沢英樹 + 上村洋一
2016年より共同制作をスタート。世界中の作家から氷/雪に関する音やドキュメントなどを集めるプロジェクト "0℃" の運営や、国内外で自然物や環境音、電子機材を組み合わせたインスタレーション、サウンド・パフォーマンスを展開する。現在までに国際芸術センター青森やアーツ前橋などの国内美術館でのイヴェント、World Listening Dayへの出演、2017年には台湾ツアーをおこなう。


Last updated: October 4, 2019

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