Ftarri / Meenna

高島正志 / 河野円 / 徳永将豪 / 竹下勇馬

Hubble Deep Fields

(Ftarri 福袋 Fukubukuro 2019, Vol. 2)

meenna-875
CD、限定180部、通し番号付き
2019年2月17日発売
価格 1,500 円 + 税


  1. BEGINNINGS (12:36)
  2. HOW SLOWLY DARK (8:49)
  3. AN ANCIENT BRILLIANCE (8:56)
  4. FAINT LIGHTS (9:12)

    mp3 excerpt: track 1
    mp3 excerpt: track 2
    mp3 excerpt: track 3
    mp3 excerpt: track 4

高島正志:作曲、ドラムス、G.I.T.M.
河野円:テープ・レコーダー、ミキサー、スピーカー
徳永将豪:アルト・サックス
竹下勇馬:エレクトロベース


曲解説 (文:高島正志)

1. BEGINNIGS
「はじまり」の意味があるこの曲は、時間軸に沿ってストップウォッチを見ながら進行する曲になっています。入れ子構造になっており、ふたりのみ音を出していいところや、音を出していいのはひとりのみといった、いくつかのルールが設定されています。また、音圧に配慮し、静寂を保つよう設定しています。

2. HOW SLOWLY DARK
「しのびよる闇」。この曲に関しては、前半部、中盤に和声の響きを意識した縦軸、横軸をそろえての進行があります。フッと立ち上がり、消えていく安定したフレーズの断片が印象的に聞こえたら、これ幸いです。そして、これらの曲名はすべて、チェット・レイモの「夜の魂」から抜粋したものです。

3. AN ANCIENT BRILLIANCE
「太古のきらめき」。遠くからの光源の光が届くまでに、時間がかかるそうです。基本的な骨組みは「BEGINNIGS」と変わりませんが、進行は drum サインで進行し、根底には竹下さん、河野さん、高島のエレクトロニクス、フィードバックに徳永さんのサックスの倍音をぶつけていくことで、モジュレートするサウンドを狙っています。

4. FAINT LIGHTS
「おぼろげな光」という意味ですが、最後の締めの曲として、夜空を見上げた時に最初はよく見えなかった光が、眼が順応するに従って無数の光が視えてくる、そんな現象を表現できないかと思い、譜面に書いてみました。現代は、空を見上げてロマンティックな気分に浸ることを忘れて、スマホの画面のような眩しすぎる光にばかり眼がいきがちですが、ひょっとすると現代が見失った感受性へのオマージュ的な曲なのかもしれません。


ドラマー、作曲家の高島正志は2018年に福島県より東京に移り住み、以前にも増して音楽活動を活発化させている。引っ越し後に、彼が自身の作曲作品を演奏するために声をかけたメンバーが、河野円 (テープレコーダー、ミキサー、スピーカー)、徳永将豪 (アルト・サックス)、竹下勇馬 (改造エレクトリック・ベース)。この3人に高島 (ドラムス、エレクトロニクス) を加えたカルテットが、2018年8月19日、東京「Ftarri」でコンサートをおこない、高島が作曲したそれぞれ10分前後の4曲を演奏した。

本アルバムには、その時のライヴ演奏を収録。五線譜、テキスト、図形によるルールの設定や指示に基づき、即興的な要素をふんだんに盛り込みながらも、周到に構成の行き届いた演奏となっている。しかも、それぞれ別個の曲でありながら全曲通しての流れも絶妙で、あたかも4楽章の作品1曲を聴いているかのよう。高島の作曲家としての才と、4人の演奏の魅力がはっきりと表現された良作。180部限定、通し番号付き。


Last updated: January 30, 2019

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